今年に入ってノートPCが壊れて続けています。この前は、ThinkPadが、引き続いてMebiusの調子がいまひとつです。このMebiusにDebian/etchをインストールしました。
Mebiusの型番は、PC-MV1-D5Wです。僕の持っているPCの中では、高性能なのですが。スイッチを入れると、「no operation system」などと表示されます。
どうやら、ハードディスクを認識できない時があるようで30%の確立で発生しています。仕事でフル活用したりしてかなりハードに使用していたのでそろそろ寿命かと思い、データをメインのWindows機に移し、Debianをインストールし、サブ的に使用しようと考えました。
そこで、Debian/etchをインストールしたのはよいのですが無線LANが動きません。どうやら、チップセットに使用するドライバの相性が悪いようです。デフォルトで使用されているドライバとは別のドライバを使用するように設定を変えました。解決した手順は、次の通り。
無線LANのチップセットの確認
次のコマンドを実行。
lspci -v 実行結果 02:03.0 Network controller: Intersil Corporation Prism 2.5 Wavelan chipset (rev 01) Subsystem: AMBIT Microsystem Corp. Unknown device 0200 Flags: bus master, medium devsel, latency 64, IRQ 5 Memory at e0500000 (32-bit, prefetchable) [size=4K] Capabilities: [dc] Power Management version 2
実行結果より、チップセットは、Intersil Corporation Prism 2.5 Wavelan chipset (rev 01)であることが判明。
ドライバの確認
次のコマンドを実行。
lsmod 実行結果 Module Size Used by orinoco_pci 6816 0 orinoco 36084 1 orinoco_pci hostap_pci 48496 2 hostap 96580 1 hostap_pci
ちなみに上記チップセット用のドライバで主なものは、次の3種類。
- hostap_pci
- orinoco_pci
- prism2_pci(linux-wlan-ng プロジェクトパッケージ導入時のみ)
実行結果から、hostap_pciとorinoco_pciがロードされていることを確認。
対処方法
上記2つのドライバをどのようにロードするのかがポイントとなります。今回は、orinoco_pciのドライバを使用したいのでhostap_pciをロードしないようにします。
ファイル「/etc/modprobe.d/blacklist」に記述を追加します。
blacklist hostap_pci
以上設定後、OS再起動で無線LANが使用可能になりました。